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2012年4月の代表メッセージ

■□自律心を大切に□■
 4月に入りました。いじめから子供を守ろうネットワークの井澤です。
 3日の朝刊には、入社式の模様が各紙で報じられておりました。新たな人生のはじまりですね。
 多くの子供たちにとっても4月は、あらたな年のはじめです。
 この新年度が希望と喜びの一年となりますように、心から祈念いたします。

 保護者にとっても大事な1年の始まりです。
 5年以上もいじめ相談を受け続けておりますが、いじめっ子にも、いじめられる側にもならないためには、「自立」と「自律」ということを意識しながら、子供たちを見守っていく必要があると感じています。

 いじめを学校から撲滅する最大のポイントは、「いじめない子をつくればいい」のです。
 もっとストレートに言えば、「キレない子」をつくることであり、「自分の思いどおりにしたい子」を「がまんできる子」にすることです。
 結局、自分の感情をコントロールできる子、つまり「自律心のある子」を育てることだと思います。

 いじめの世界的な権威者であるダン・オルウェイズ教授は、その著書「いじめ こうすれば防げる」の中で「養育時における親の子どもへの愛情と関心、してよいこと・してはいけないことのはっきりしたけじめ、暴力を使わない養育方法が、調和のとれた、独立心のある子どもをつくりあげるのである」と述べています。

 自律心を鍛えることでコミュニケーション能力も向上していきます。
 しかしながら、子供のコミュニケーション能力を育むことは、とても難しいとおっしゃるおかあさんもいます。
 確かに、現代の子供たちは、ゲームや携帯が当たり前の世界に生きています。
 実際、「うちの子供が、みんなで遊ぶんだというので何してるんだろうと思ってのぞいたら、話もせずにそれぞれがDSで遊んでいるだけなんです。
 それで、みんなで遊んだんだって言うんですよね」と言うお電話も何度かいただいています。

 こんな状況ですから、確かにコミュニケーション能力を身につけさせるのは難しいかもしれません。
 そんな時、ぜひ、「礼に反していないか」ということを基準に考えてみていただきたいと思います。
 やや古めかしく感じるかもしれませんが、「礼」とは「規範を守る」ことです。
 「礼に始まり礼に終わる」とも申しますし、社会の中で、お互いが気持ちよく生活していくための大切な知恵です。

 最初は、「ありがとうございます」「ごめんなさい」「さようなら」等々の言葉使いを教えてあげて下さい。
 現代では、幼稚園や保育園に通う小さな子であっても人を傷つけるような「死ね」「うざい」などの言葉が平気で飛び交っています。
 1つ1つ言葉を直すのは大変だと思いますが、そのままにしないで、その度に直してあげてください。
 それはまた、「なぜそれが大事なことなのか」を子供に教えるきっかけにもなるかと思います。

 「自律」とは結局、「己れに克つ」ということです。
 私たちも、自制心、自律心を大切にしながらいじめ問題に取り組み、克己心のある子供たちを世に送り出していきたいと考えています。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明