2014年5月の代表メッセージ

□■ 子供の無限の可能性を信じよう ■□
 風薫る5月とか、五月晴れ、さらには新緑、八十八夜、そして鯉のぼりまで、5月のイメージには、明るさと希望が織り込まれているような気がいたします。
 子供たちが明るく元気に成長していく姿にも似ている5月になりました。

 いじめが多くなるのもこの5月です。
 保護者の皆様は、子供たちの小さな変化に心を配っていただきたいと思います。

 さて、ゴールデンウィークがあけて、日常が戻りつつあることでしょう。
 いじめの相談も入ってきています。
 今朝は、「1年以上不登校になっていて、今、中学3年です。
 高校に行かせたいのですが、どうしたらいいのか分かりません」という相談がありました。
 他の道もありますが、基本は二つです。
 一つは、行けるところに行く。
 近頃は単位制、あるいは三部制の高校もありますので、行くことのできる高校はあります。
 もう一つは、受験までに学力を上げる。
 本人のやる気さえあれば、短期間で学力を上げることもできます。

 たとえば、年初から、書店に並び、週刊誌にも取り上げられていた「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著)という本があります。
 もう一冊「偏差値29からの東大合格法」(杉山奈津子著)という同様に奇跡の合格体験の本が出ています。

 「学年ビリ……」のさやかちゃん。筆者の坪田先生のところに来たときは、高校二年生。
 このときのさやかちゃんは、「strong(強い)」の意味を「日曜日」と答え、「彼らの(their)」を「hi」と答える。
 「聖徳太子」を「せいとく たこ」と読み「超、かわいそうじゃね? きっと超デブだからこんな名前つけられたんだよ」という中学以前のレベル。
 そんなさやかちゃんが、今は、れっきとした慶應の卒業生です。

 「偏差値29からの東大合格法」の杉山さん、高校は芸術コース。進学なんて考えていませんでした。
 夢は「作家」。ある時、作家では食べていけないことに気付いてしまいました。
 ならば糧を得るために「給料の良い薬剤師」になろうと決意したのです。
 でも、親からは「国立でなければお金は出ない」と宣言され、さらに「東京でなければ夢に近づけない」。
 結果、残された選択肢は、「東京大学」ただ一つ。
 芸術コースだから、受験に必須の科目の授業もない。
 理系だから数学は必要。でもsin、cosも知らない。
 成績は、進学校でもない高校の180人中160位程度。
 中学の時だって勉強なんか嫌いだった。
 そんな子が塾も行かずに独学だけで東大合格したお話です。

 子供たちには未来があります。無限の可能性を秘めています。
 子供たちのやる気を引き出し、安心して学べる学校、そして家庭を整えてあげたいものです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明