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2015年4月の代表メッセージ

■□ 言うべきことは言おう □■

 東京は桜が満開です。
 ほんの少し前に1月を迎えたと思っていたら、あっというまに4月になりました。
 今朝の電車の中も、リクルートスーツに身を包んだ新入社員であふれておりました。
 子供たちもまもなく、入学式、新学年の始業式を迎えようとしています。

 最初に、ご報告をさせていただきます。
 3月26日の木曜日に、デンマーク王国大使館からお招きいただき、フレデリック皇太子殿下、メアリー妃殿下ご夫妻に拝謁する機会をいただきました。
 メアリー妃殿下は、デンマークに於いていじめ防止に精力的に取り組んでおられ、来日にあたって「日本のいじめ問題の関係者、日本の子供たちといじめについて話したい」とのご希望があり、この会が開催され、教育評論家の尾木直樹氏、児童生徒7名、井澤の9名が参加いたしました。

 この件につきましては、デンマーク大使館のホームページに「デンマーク王国皇太子殿下と妃殿下、いじめについて専門家や日本の子どもたちと対話」として紹介されています。
 (http://japan.um.dk/ja/about-us/news-ja/newsdisplaypage/?newsID=5097A038-83C3-4C15-A569-E84361482265)
 こんなページにも
 (http://www.newmyroyals.com/2015/03/prince-frederik-and-princess-mary-state.html)
 ご夫妻の写真も掲載されておりますので、よろしければご覧ください。

 さて、3月はいじめ相談が相次ぎました。
 新学年を迎えるにあたり、「何とかしてあげたい」と子を思う親心からの相談です。
 相談の中で浮かび上がってきたのは、学校の残念な対応の数々です。
 口にこそ出しませんが、
 「もう今学年は最後なのだから、あきらめてくださいよ。もう何もできません」という態度の学校や、
 「終業式で忙しいので、終わった後で話しましょう」と明確な引き延ばし工作をする校長もいました。
 さらには、「私は今年で定年ですから、後は引き継いでおきますので」と全く取り合わない校長もいました。
 情けない限りです。
 やはり、いじめを隠蔽したり、放置したりする教師や学校に対しては、懲戒規定が必要だと改めて感じています。

 さて、このような状態の中で新学年を迎えるにあたり、ぜひ心に留め置いていただきたいことがあります。
 それは、学校に対して「言うべきことは言う」という姿勢を持つことです。

 学校、担任の先生に相談しようとすると、ついつい
 「学校は分かってくれるだろう」、
 「先生もたくさんの子をみていて大変だろうから」、
 「モンスターペアレントと思われるのではないか」
 このようなことを考えて言葉を飲み込んでしまう方も多いことでしょう。

 しかし、この善意につけ込んでくる学校や教師がいるのです。
 「あなたのお子さんにも悪いところがある」
 「お子さんが先に手を出したと相手は言っていますから」
 「友だちづくりが下手なんですよ」
 こんな言葉で、被害者の言葉を封じ込めようとしてきます。

 加害者側の言い分だけを取り上げて被害者が全面的に悪いと言う学校もありました。
 学校に行けなくなっているにもかかわらず、電話の一本もない担任がいます。
 その子の机を片付けてしまった教師もいました。
 被害者が声を上げないことを利用して、いじめなど無かったかのような態度をとって良心に恥じることのない教師が、現実に存在するのです。

 これに対抗するには、「声に出す」ことが必要です。
 「おかしいものはおかしい」、「それは間違っている」、「人権侵害ではないのか」と言葉で戦うことが必要です。
 声が大きい方の言い分を聞いてしまう学校が多いのです。
 どちらが「正しい」かではなく、「どちらの親がうるさいか」が判断基準になっている学校が現実にあります。
 ですから、「聖職者」である教師の良心に期待したいという気持ちを私たちも持ってはいます。
 しかし、それだけでは危険なのです。

 理不尽なことを言いつのる「モンスターペアレント」は困りますが、子供を守るためには、ある意味で、正論に基づいた「うるさい親」になっていただきたいと思います。
 親が、教師から一目置かれる存在になることで、子供が守れるということもあります。
 新学年のはじめにあたって、「発言する親」を意識していただきたいと思います。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明