2015年8月の代表メッセージ

■□ パソコンが原因? □■

暑い、暑い、暑い8月です。
こんなに暑い夏は記憶にない気がします。

昔は、師が走るのは12月ということになっていましたが、現代では様相が違ってきているように感じます。
私も、来週は小学校で教職員向けにいじめの話をさせていただきますが、授業はないはずですが、この暑さの中、先生方は部活や研修にと毎日を忙しく動き続けています。

思い出してみると、30数年前の中学校の職員室では、先生たちは扇風機に当たりながら、夏の甲子園に一喜一憂していたものでした。

現代の師は一年中走り回っています。
どうしてこんなになってしまったのでしょう。
もしかしたら、「パソコン」が原因かもしれません。
業務を減らすために導入されたパソコンですが、「書類」を作ることが簡単にできるようになったことで、意図した方向とは逆に書類を増やしてしまったようにも見えます。
パソコンに向かって書類を作っていても生徒は良くなりません。
教師は忙しすぎるほど忙しいのですが、生徒は良くなっているのでしょうか。
努力逆転の世界ができていると思われます。

いじめを放置する教師が跡を絶ちません。
その理由の1つに「教師が忙しすぎるから」ということが挙げられています。
教師がどれだけ生徒と向き合う時間を確保できるかということは、いじめ撲滅に大きく関係してきます。
子供たちをしっかり見ていなければ、いじめの兆候など発見できるはずがありません。

また、生徒の学力の面でも先生が「忙しすぎる」ことはマイナスに響きます。
良い授業には、それに見合う準備の時間や研究の時間が必要です。
「結果にコミットする」というCMが流行っておりますが、文科省を超えて日本政府として結果責任を持つべきです。

無駄な仕事が山積みされ、現場の教師が苦しんでいるようにも見えます。
「九九」ができない中学生がいます。
「鎖国」を知らない高校生がいます。
これで良いわけはありません。
教育とは、有為な人材を輩出することに尽きます。
ここ何年も文科省からも「教師の業務削減をしなくてはならない」という掛け声は聞こえてきますが、業務削減できたという声は聞こえてきません。
学校まかせにするのではなく、文科省が、組織として「先生は忙しい」という言葉に敢然と挑戦していただきたいものです。
子供たちのためになるのならば協力を惜しまない保護者は数多くいます。
今後も、「何が必要なのか」「学校の本来あるべき姿とはなにか」など、皆様と共に考えてまいりたいと思います。

さて、この夏休みも残り少なくなってきました。
今の時期は、子供たちが英気を養うとても大切な時間です。
あと十日もすれば授業が始まる学校も出てきます。
統計的にみても自殺する子が多いのが2学期の始業式の前後です。
不安定になっているようでしたら「休んでもいいよ」と声をかけることも時には必要です。
ついつい放ったらかしにしてしまうこともありますが、子供たちの言動に関心を持ってあげていただきたいと思います。

まだまだ暑さが残ります。お体には充分にお気をつけください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明