2014年1月の代表メッセージ

□■ 新年にあたって ■□
 あけましておめでとうございます。
 旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
 本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、昨年は、長年取り組んで参りました「いじめは犯罪」という言葉が、教育界で常識化しましたし、なにより「いじめ防止法」が制定されるなど、いじめ問題に関して大きく前進した「いじめ防止元年」とも言える年でありました。

 しかし、残念ながら「いじめが減少した」と言える状態にはいたっておりません。
 今年は、「いじめ防止法」に基づき「被害者の立場にたった対策」を全国で推し進め、現実に「いじめが減った」というところまで進めてまいりたいと思います。
 どうぞ、皆様のご支援、ご指導を賜りたく、改めてお願い申し上げます。

 さて、子供たちは冬休みに入り、お年玉を待ちわびていることでしょう。
 受験生は入試を控えて最後の追い込みにかかっているはずです。
 この子供たちが、安心して学ぶことのできる学校を提供できる社会を目指したいものです。

 そうはいいながらも、三学期はいじめ相談も多くなります。
 しかも、毎年、卒業式や終業式を目前しての飛び込み相談が舞い込んできます。
 「卒業だから、学校にクレームを言っても安心だ」という気持ちはわかりますが、学年末に学校にいじめ相談しても、解決に至ることは困難です。
 学校側としては、「もう三学期ですし、来年クラス替えしたらいいですよね」とか、「あと少しの辛抱ですから」等々の言葉をろうして引き延ばしにかかります。
 結局、解決せずに春休みを迎え、先生方が異動しうやむやにされてしまうことも多いのです。

 親としても、三学期だからと言って安心したりしやすいものですが、早期に対処してあげることが大切です。
 いじめの場合、一週間のいじめで不登校になったという事例は枚挙にいとまがありません。

 暦上は、お正月で1年の初めではありますが、子供たちにとっての初めは、4月です。
 どうか、子供たちを見守り、何か異変を感じたなら迅速に対応してあげていただきたいと思います。
 気になることがありましたら、ご遠慮なくご相談ください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明