2014年9月の代表メッセージ

□■ やればできる ■□
 新学期が始まりました。
 昨日の帰り道、コオロギがうるさいほどに鳴いていることに気付いて驚きました。
 暑い暑いと思っていたのですが、もうそんな季節が来たのですね。

 夏休み期間中は、全国で教員研修が開催されていました。
 私も今年の夏は、先生方の前で3回ほどいじめの話をしてまいりました。
 その内の1回は、校長会の研修会でしたので、全市の校長先生が集まっておりました。
 この機会に、校長先生方と様々に意見の交換をさせていただきました。
 おりしも8月25日に全国学力テストの結果が発表されたばかり、校長先生方との話題にものぼりました。

 今回の学力テストの特徴を新聞などの見出しから拾ってみると、
 ・全国差縮まり底上げ
 ・「秋田流」で沖縄躍進
 ・八重山が牽引、沖縄躍進 小学校、最下位から6位に 「高知に学べ」現場の意識改革
 ・国語力に影響? 県内児童、読書短い
 ・スマホ使用で学力低下? 1時間以上、中3は47%

 スマホで遊びすぎると学力が下がるという結果は要注意ですね。
 すでに7回目を迎えた全国学力状況調査ですが、昨年は、高知県の躍進が話題になりました。
 そして今年は、全国的な学力の向上傾向が、顕著に表れたように思います。
 特に長らく下位に甘んじていた沖縄の躍進が話題となっています。
 学習指導要領が変わり「脱ゆとり教育」が宣言され、その方向性が全国の学校に行き渡ってきたように見えます。
 一言で言えば「やればできる」ということです。
 学校が、教育委員会が、そして教師が「やろう」と思えば「変わるんだ」ということを実際の結果が示しています。
 現場の先生からの情報によると、昨年の高知県躍進の原動力は「宿題と補習」です。
 分からないところをなくすこと、そして定着させるということですよね。
 沖縄県が行った対策も基本は同じです。
 結局、教育、学力向上に「魔法の杖も、魔法の粉」もないのです。
 当たり前のことを繰り返す「努力できる子」を育てることに尽きるのではないでしょうか。
 「競わされている」と感じている先生も多いようですが、「競い合う」ことは厳しいようですが、そこから得られるものもあるのです。

 結局、いじめ問題も「学校のやる気」しだいです。
 特に「校長先生、一人で学校は変わる」と言って過言ではありません。
 素晴らしい校長先生が赴任してくれば学校はたった1年で良くなり、ひどい校長先生が来ると、同じくたった1年で学校は荒れてしまう、そんな事が起きてしまうのです。

 教師が「いじめのない学校にするんだ」と決意すれば、いじめだって撲滅できるのです。
 皆様と共に力を合わせて、先生方を応援し、いじめのない学校を日本中にあふれさせたいものです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明