2017年7月の代表メッセージ

■□ 学校に口実を与えないために □■

蒸し蒸ししているのに暑いですね。はやく梅雨明けが来ないかな、待ち焦がれてしまいます。
しかし、もう7月です。夏休みは目の前に迫っています。

旅行やイベントを楽しみにしている子も多いだろうと思います。
しかし、中には、あと何日我慢したら休みになると考えながら毎日を送っている子もいるはずです。
こんな子たちに声をかけてあげていただきたいのです。
皆様の一言が、子供たちに安心感を与え、子供たちを守るはずです。

先日、いじめ相談を受けていて、感じたことがあります。
それは、保護者が無意識から、あるいは担任の先生に気遣って親切心から言った言葉が逆効果になることが多いということです。

一般的には、担任の先生にいじめを相談すれば解決してもらえます。
しかし、いじめには関わりたくないという教師も少なからずいることも事実です。
そんな教師に「いじめを解決しない口実」を与えないようにすることも保護者として気を付けたいものです。

1.「いじめ」という言葉を使いたくない
まず、「いじめとは言いたくない」という相談者も結構多いのです。
自分の子供がいじめられていることを認めたくないという気持ちもあるでしょうし、安易に「いじめ」という言葉を使いたくない方や、「いじめではなく暴力」「いじめではなく恐喝」等々、もっと酷いことが起きていると伝えたいという方もいらっしゃると思います。
しかし、これが「酷い学校」にとっては、とっても都合が良いのです。
ある相談事例では、「お母さんからいじめられているとは伺っておりませんでしたので、特に何もしませんでした」などといじめから逃げようとした学校もありました。
近年、不思議なことに学校は、「暴力」、「傷害」と言われるよりも「いじめ」と言われる方が大事(おおごと)だと考える傾向が強くなっています。
本来、いじめよりも「暴力」、「傷害」、「恐喝」などの事件が起きたならば、より真剣に取り組まなくてはならないはずですが、学校の常識は逆転していて何よりも「いじめ」の方が重いのです。
ですから、学校に相談する時には「いじめ」という言葉をしっかりと使ってください。
言葉の暴力や、無視などのいじめの場合には「人権侵害」という言葉も使って学校と話すことが大切です。

2.相手の子、相手の親には言わないでください
二点目、よく伺う言葉が、「相手の子には言わないでください」、「相手の親には言わないでください」というものです。
講演の中でも、何度も繰り返し話していることですが、「いじめには加害者がいる」「加害者のいないいじめはありえない」これは、当たり前のことなのです。
ですから、「相手に言わないで」ということは、「何もしなくて良い」と言っているのと同じと受け止められてしまうのです。
実際、「ご家族からの要望で加害者から聞き取りはしていません」と言われてしまった事例もあります。
もしくは、「学活や道徳の時間にいじめについて話して欲しい」という意味もあるでしょうが、これは大変、危険です。
全体指導は、「おまえ、チクったろう」と報復、リンチ事件に発展することがあるのです。
加害者たちを個別に指導したり、叱ったりすることを飛ばして全体指導だけ行うと、いじめが止まらないことの方が多いのです。
したがって、しっかりと「加害生徒を叱ってください」と言うことを忘れないでください。

夏休み明けには、例年、いじめによる自殺事件が起きる傾向が明らかになっていますので、いじめは夏休み前に、解決しておく必要があります。
いじめの可能性がありましたら、前述したことを念頭に、早めに担任にご相談ください。

私たちもいじめ相談を承っています。
気になることがありましたら、ご遠慮無くご相談ください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明