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今月の代表メッセージ

7月のメッセージ


■□ 学校に口実を与えないために □■

蒸し蒸ししているのに暑いですね。はやく梅雨明けが来ないかな、待ち焦がれてしまいます。
しかし、もう7月です。夏休みは目の前に迫っています。

旅行やイベントを楽しみにしている子も多いだろうと思います。
しかし、中には、あと何日我慢したら休みになると考えながら毎日を送っている子もいるはずです。
こんな子たちに声をかけてあげていただきたいのです。
皆様の一言が、子供たちに安心感を与え、子供たちを守るはずです。

先日、いじめ相談を受けていて、感じたことがあります。
それは、保護者が無意識から、あるいは担任の先生に気遣って親切心から言った言葉が逆効果になることが多いということです。

一般的には、担任の先生にいじめを相談すれば解決してもらえます。
しかし、いじめには関わりたくないという教師も少なからずいることも事実です。
そんな教師に「いじめを解決しない口実」を与えないようにすることも保護者として気を付けたいものです。

1.「いじめ」という言葉を使いたくない
まず、「いじめとは言いたくない」という相談者も結構多いのです。
自分の子供がいじめられていることを認めたくないという気持ちもあるでしょうし、安易に「いじめ」という言葉を使いたくない方や、「いじめではなく暴力」「いじめではなく恐喝」等々、もっと酷いことが起きていると伝えたいという方もいらっしゃると思います。
しかし、これが「酷い学校」にとっては、とっても都合が良いのです。
ある相談事例では、「お母さんからいじめられているとは伺っておりませんでしたので、特に何もしませんでした」などといじめから逃げようとした学校もありました。
近年、不思議なことに学校は、「暴力」、「傷害」と言われるよりも「いじめ」と言われる方が大事(おおごと)だと考える傾向が強くなっています。
本来、いじめよりも「暴力」、「傷害」、「恐喝」などの事件が起きたならば、より真剣に取り組まなくてはならないはずですが、学校の常識は逆転していて何よりも「いじめ」の方が重いのです。
ですから、学校に相談する時には「いじめ」という言葉をしっかりと使ってください。
言葉の暴力や、無視などのいじめの場合には「人権侵害」という言葉も使って学校と話すことが大切です。

2.相手の子、相手の親には言わないでください
二点目、よく伺う言葉が、「相手の子には言わないでください」、「相手の親には言わないでください」というものです。
講演の中でも、何度も繰り返し話していることですが、「いじめには加害者がいる」「加害者のいないいじめはありえない」これは、当たり前のことなのです。
ですから、「相手に言わないで」ということは、「何もしなくて良い」と言っているのと同じと受け止められてしまうのです。
実際、「ご家族からの要望で加害者から聞き取りはしていません」と言われてしまった事例もあります。
もしくは、「学活や道徳の時間にいじめについて話して欲しい」という意味もあるでしょうが、これは大変、危険です。
全体指導は、「おまえ、チクったろう」と報復、リンチ事件に発展することがあるのです。
加害者たちを個別に指導したり、叱ったりすることを飛ばして全体指導だけ行うと、いじめが止まらないことの方が多いのです。
したがって、しっかりと「加害生徒を叱ってください」と言うことを忘れないでください。

夏休み明けには、例年、いじめによる自殺事件が起きる傾向が明らかになっていますので、いじめは夏休み前に、解決しておく必要があります。
いじめの可能性がありましたら、前述したことを念頭に、早めに担任にご相談ください。

私たちもいじめ相談を承っています。
気になることがありましたら、ご遠慮無くご相談ください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明


 【過去の代表メッセージ】
 2017年6月の代表メッセージ『子供のスマホを覗いたら、いじめを見つけてしまった!』
 2017年5月の代表メッセージ『教員が子供のことを考える』
 2017年4月の代表メッセージ『教育は自由であるべきだ』
 2017年3月の代表メッセージ『学校は「変えよう」と思えば変わる』
 2017年2月の代表メッセージ『学校にとっては暴力より「いじめ」が問題』
 2017年1月の代表メッセージ『1.いじめ撲滅に向けて、2.「いじめ」はなぜ起きる?』
 2016年12月の代表メッセージ『学校を通さずに「重大事態」の報告できるシステムを!』
 2016年11月の代表メッセージ『いじめの実態といじめ認知件数』
 2016年10月の代表メッセージ『被害者ファースト』
 2016年9月の代表メッセージ『子供たちが不安になる季節』
 2016年8月の代表メッセージ『「生徒指導支援資料6“いじめに取り組む”」に学ぶ』
 2016年7月の代表メッセージ『リフレッシュ』
 2016年6月の代表メッセージ『生徒自身によるいじめ対処の実践』
 2016年5月の代表メッセージ『捏造もありえる? 学校主体の調査委員会』
 2016年4月の代表メッセージ『「お互いを知る」からいじめが起きる』
 2016年3月の代表メッセージ『いじめによる後遺症を残さないために』
 2016年1月の代表メッセージ『新年にあたって』
 2015年12月の代表メッセージ『いじめに少人数学級は有効か』
 2015年11月の代表メッセージ『学校は治外法権ではない』
 2015年10月の代表メッセージ『「教師の力」が教育の力となる』
 2015年9月の代表メッセージ『「大阪市いじめ対策基本方針」に教師の懲戒処分』
 2015年8月の代表メッセージ『パソコンが原因?』
 2015年7月の代表メッセージ『1.「人としての誇り」を育てたい、2.自殺するぐらいなら学校に行かなくてもいい』
 2015年6月の代表メッセージ『「学校は警察じゃない」に反論しよう』
 2015年5月の代表メッセージ『5月は、不安な時期。支えてあげて欲しい』
 2015年4月の代表メッセージ『言うべきことは言おう』
 2015年3月の代表メッセージ『道徳教育のモラルジレンマ』
 2015年2月の代表メッセージ『フィンランドの教師が語る「家で教えて欲しいこと」』
 2015年1月の代表メッセージ『新年を迎えて』
 2014年12月の代表メッセージ『相談、続々の12月』
 2014年11月の代表メッセージ『35人学級?』
 2014年10月の代表メッセージ『警察庁統計発表によせて』
 2014年9月の代表メッセージ『やればできる』
 2014年8月の代表メッセージ『いじめと戦おう』
 2014年7月の代表メッセージ『不登校ゼロの学校があった!』
 2014年6月の代表メッセージ『子供ができるいじめ対処』
 2014年5月の代表メッセージ『子供の無限の可能性を信じよう』
 2014年4月の代表メッセージ『あきらめない』
 2014年3月の代表メッセージ『教師に道徳教育を』
 2014年2月の代表メッセージ『国境を越えて、いじめをなくそう』
 2014年1月の代表メッセージ『新年にあたって』
 2013年12月の代表メッセージ『いじめと学力』
 2013年11月の代表メッセージ『フリースクールより転校を!』
 2013年10月の代表メッセージ『「いじめ防止対策推進法」施行』
 2013年9月の代表メッセージ『子供たちにスマホ時代が来た!』
 2013年8月の代表メッセージ その2『いじめの原因は家庭?』
 2013年8月の代表メッセージ その1『実効性が薄い「いじめ防止対策推進法」』
 2013年7月の代表メッセージ『いじめ自殺をなくしたい! 参院選立候補表明』
 2013年6月の代表メッセージ『戻りつつあるいじめ対応』
 2013年5月の代表メッセージ『スクールカースト?』
 2013年4月の代表メッセージ『「文書」こそ、いじめ解決の王道 』
 2013年3月の代表メッセージ『子供たちのために 』
 2013年2月の代表メッセージ『ならぬものはならぬものです』
 2013年1月の代表メッセージ『さあ2013年』
 2012年12月の代表メッセージ『書籍紹介「いじめを絶つ! 毅然とした指導3」』
 2012年11月の代表メッセージ『「本気の先生」を応援したい』
 2012年10月の代表メッセージ『可児市いじめ防止条例施行』
 2012年9月の代表メッセージ『学校が変わった?』
 2012年8月の代表メッセージ『子供に元気を』
 2012年7月の代表メッセージ『責任の明確化』
 2012年6月の代表メッセージ『もうすぐ夏休み?』
 2012年5月の代表メッセージ『「なぜ日本の教育は間違うのか」(扶桑社刊)に思う』
 2012年4月の代表メッセージ『自律心を大切に』
 2012年3月の代表メッセージ『春休みを前に…』
 2012年2月の代表メッセージ『「いじめを訴える」ということ』
 2012年1月の代表メッセージ『新しい年を迎えて…』