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今月の代表メッセージ

3月のメッセージ


■□ 学校は「変えよう」と思えば変わる □■

春、3月。暖かくなってまいりました。
今月の終わり頃には桜の花を見ることができそうです。
この季節、子供たちも様々に忙しそうです。
今週の月曜日には、「卒業式だった。先輩とお別れ会しました。寂しい」
こんなメールも入ってきました。

今月は学年末でもあります。
この時期にいじめの相談に来られる方には、「クラス替えを学校にお願いしましょう」とアドバイスすることが多くなりがちです。
新しい学年を、希望を抱いて迎えられるようにしてあげたいと思っています。

さて、先日、教育委員会にいたことがあるという先生からお話を伺いました。
「2012年に大津のいじめ自殺事件が大きく取り上げられてから、教育委員会の姿勢は大きく変わっています」
「それまでは、いじめを問題にしないための方法、あるいは、裁判になった場合の対処方法などの研修が行われていて、言わば、”いじめはなかったことにする”のが当然という姿勢でした。
でも、今は違います。
いじめは起きて当然という考え方を持っています。
いじめは”起こり得ること”なので、情報は隠さないこと、いじめを解決することに主眼を置くという姿勢です。
当然、いじめ認知件数についても正確に報告するようになっています。」

今、少しずつ、教育界が変わりつつあるということだと思います。
しかし、この先生が働いておられる市のような対応はまだまだ少ないのではないかと感じています。
本日3月2日、横浜の原発いじめ事件についての更なる不手際が報じられています。
横浜市の再発防止を協議した市教育委員会が、議事録を作成せず、録音データも一部消去したというものです。
更に教委の総務課長は「感性が鈍かったと反省している」と述べたと東京新聞は伝えています。

「感性が鈍かった」のではなく、「故意ですよね」と言いたくなってしまいます。
「いじめ隠しとしてあれだけ報道されても、いまだ”隠蔽体質”から脱却しようとする姿勢がたりないように見えます。
他にも、昨年の仙台中2いじめ自殺事件でも、教師が生徒に対して、LINEの履歴を消去するように指示していたことも分かっています。
私たち保護者としては、「ひどい体質の学校、教育委員会は、証拠隠滅を図る」ということを知っておかなければならないのが現実です。

いじめ相談を受けていてもよく聞く話です。
「担任に連絡帳を渡したら焼却されました」
「証拠の体操着を捨てられた」
「先生と一緒にいたのに、私は見ていませんと後から言い出したんです」
子供のことよりも組織を守ることが大事だと考えている教師があとをたたないのです。

一方、沖縄県那覇市の小学校の「いじめの認知件数」が1月現在、昨年の327件から13倍もの4338件となっています。
報道によれば、文部科学省がいじめの認知漏れを根絶することを目的とし、いじめの認知件数の多い学校は「いじめが多い」のではなく「いじめを積極的に把握し、解消に向けて取り組んでいる」と評価するとした方針転換が大きな理由としてあげられています。
前述した先生のいらっしゃる教育委員会のように「変えよう」と思えば変えることができるのです。
「子供たちを守ることが第一である」という考え方を、教師にも、そして私たち保護者も共通認識とし、徹底していきたいと考えております。

3月は新学年に向けて大切な時です。
何かご不安なことがありましたらすぐにご連絡ください。

いじめから子供を守ろう ネットワーク

代表 井澤 一明


 【過去の代表メッセージ】
 2017年2月の代表メッセージ『学校にとっては暴力より「いじめ」が問題』
 2017年1月の代表メッセージ『1.いじめ撲滅に向けて、2.「いじめ」はなぜ起きる?』
 2016年12月の代表メッセージ『学校を通さずに「重大事態」の報告できるシステムを!』
 2016年11月の代表メッセージ『いじめの実態といじめ認知件数』
 2016年10月の代表メッセージ『被害者ファースト』
 2016年9月の代表メッセージ『子供たちが不安になる季節』
 2016年8月の代表メッセージ『「生徒指導支援資料6“いじめに取り組む”」に学ぶ』
 2016年7月の代表メッセージ『リフレッシュ』
 2016年6月の代表メッセージ『生徒自身によるいじめ対処の実践』
 2016年5月の代表メッセージ『捏造もありえる? 学校主体の調査委員会』
 2016年4月の代表メッセージ『「お互いを知る」からいじめが起きる』
 2016年3月の代表メッセージ『いじめによる後遺症を残さないために』
 2016年1月の代表メッセージ『新年にあたって』
 2015年12月の代表メッセージ『いじめに少人数学級は有効か』
 2015年11月の代表メッセージ『学校は治外法権ではない』
 2015年10月の代表メッセージ『「教師の力」が教育の力となる』
 2015年9月の代表メッセージ『「大阪市いじめ対策基本方針」に教師の懲戒処分』
 2015年8月の代表メッセージ『パソコンが原因?』
 2015年7月の代表メッセージ『1.「人としての誇り」を育てたい、2.自殺するぐらいなら学校に行かなくてもいい』
 2015年6月の代表メッセージ『「学校は警察じゃない」に反論しよう』
 2015年5月の代表メッセージ『5月は、不安な時期。支えてあげて欲しい』
 2015年4月の代表メッセージ『言うべきことは言おう』
 2015年3月の代表メッセージ『道徳教育のモラルジレンマ』
 2015年2月の代表メッセージ『フィンランドの教師が語る「家で教えて欲しいこと」』
 2015年1月の代表メッセージ『新年を迎えて』
 2014年12月の代表メッセージ『相談、続々の12月』
 2014年11月の代表メッセージ『35人学級?』
 2014年10月の代表メッセージ『警察庁統計発表によせて』
 2014年9月の代表メッセージ『やればできる』
 2014年8月の代表メッセージ『いじめと戦おう』
 2014年7月の代表メッセージ『不登校ゼロの学校があった!』
 2014年6月の代表メッセージ『子供ができるいじめ対処』
 2014年5月の代表メッセージ『子供の無限の可能性を信じよう』
 2014年4月の代表メッセージ『あきらめない』
 2014年3月の代表メッセージ『教師に道徳教育を』
 2014年2月の代表メッセージ『国境を越えて、いじめをなくそう』
 2014年1月の代表メッセージ『新年にあたって』
 2013年12月の代表メッセージ『いじめと学力』
 2013年11月の代表メッセージ『フリースクールより転校を!』
 2013年10月の代表メッセージ『「いじめ防止対策推進法」施行』
 2013年9月の代表メッセージ『子供たちにスマホ時代が来た!』
 2013年8月の代表メッセージ その2『いじめの原因は家庭?』
 2013年8月の代表メッセージ その1『実効性が薄い「いじめ防止対策推進法」』
 2013年7月の代表メッセージ『いじめ自殺をなくしたい! 参院選立候補表明』
 2013年6月の代表メッセージ『戻りつつあるいじめ対応』
 2013年5月の代表メッセージ『スクールカースト?』
 2013年4月の代表メッセージ『「文書」こそ、いじめ解決の王道 』
 2013年3月の代表メッセージ『子供たちのために 』
 2013年2月の代表メッセージ『ならぬものはならぬものです』
 2013年1月の代表メッセージ『さあ2013年』
 2012年12月の代表メッセージ『書籍紹介「いじめを絶つ! 毅然とした指導3」』
 2012年11月の代表メッセージ『「本気の先生」を応援したい』
 2012年10月の代表メッセージ『可児市いじめ防止条例施行』
 2012年9月の代表メッセージ『学校が変わった?』
 2012年8月の代表メッセージ『子供に元気を』
 2012年7月の代表メッセージ『責任の明確化』
 2012年6月の代表メッセージ『もうすぐ夏休み?』
 2012年5月の代表メッセージ『「なぜ日本の教育は間違うのか」(扶桑社刊)に思う』
 2012年4月の代表メッセージ『自律心を大切に』
 2012年3月の代表メッセージ『春休みを前に…』
 2012年2月の代表メッセージ『「いじめを訴える」ということ』
 2012年1月の代表メッセージ『新しい年を迎えて…』