2026年8月の代表メッセージ

8月の代表メッセージ


☆2026年8月19日☆
[いじめから子供を守ろう メールマガジン]

◇ 代表メッセージ ◇
■□ 夏休み明けの子どもたちのために □■

今年の秋はどうなるのでしょうか。
観測史上、初めて茨城県に上陸した台風は、日本を横断して行きましたが、
その台風が通過した後、千葉県は大雨に見舞われ、道路の冠水があちらこちらで観測されました。
季節の変わり目ですね。
昼はせみの鳴き声がひびいておりますが、夜の道には、秋の虫の声が聞こえてきました。
そうはいっても台風の季節はこれからです。
子どもたちが、不用意に台風見物などに出かけないように注意して見守っていただけますように。

7月18日(土)、埼玉新聞は、
「いじめ重大事態で報告書 SNSで事実無根の誤情報を拡散
当時中学1年生、精神的苦痛受ける 上尾市教委、HPで公表」
という記事を公開いたしました。

事件は、2025年5月に上尾市の市立中の1年生が、
いじめ加害者だという事実無根の情報をラインで拡散され、不登校になったというものです。
事件は、9月に、いじめ重大事態と認定され、その後、
2026年4月30日に学校長が教育長宛てに報告書を提出したとのことです。

埼玉新聞を引用いたします。
——
報告書によると、昨年5月、
「小学校時代に自分をいじめた人物はAではないか」と疑った生徒から相談を受けた同級生が、
無料通信アプリLINE(ライン)を通じて複数の生徒に
「Aがいじめていた事実を拡散してほしい」などとメッセージを送信。
情報はライングループを通じて瞬く間に他学年にも拡散された。
その後、最初に誤認した加害生徒がAさんの顔を直接確認し、全くの別人だったと判明。
学校側は情報の拡散に関わった24人の生徒や保護者に対し、聞き取り調査を行い、
誤情報の削除と謝罪の場を設けるなどの対応を取った。

しかし、Aさんは強い精神的苦痛を受け、心療内科を受診。
加害生徒と校内で遭遇することの恐怖などから長期欠席を余儀なくされた。
学校から報告を受けた市教委は9月12日「いじめ重大事態」と認定し、調査委員会を発足した。

被害生徒の保護者は所見書で事実や認識の相違はないとしつつ
「情報を流した生徒への対応、説明責任は現在も実施されていない」と指摘。
——

中1の5月ですと、まだ小学生気分が抜けていなかったのでしょうが、あまりにもお粗末です。
ラインで拡散した後で、直接に顔を確認して、はじめて「間違った」とわかったとは、残念です。
しかも同じ学校に通学していて、5月になるまで本人かどうか確認しなかったとは、
昔の人間には考えにくい不思議な人間関係があるように見えます。
ラインというSNS上で拡散した結果、単なる勘違いではすまない状況になってしまいました。
夏休み、保護者の目が届きにくいSNSでのやりとりからトラブルが起きることがあります。
日頃から子どもたちとのコミュニケーションを大切にしたいものです。

話は変わりますが、
例年、9月1日を中心として子どもたちが自殺することがあります。
8月17日(月)、Yahooニュースによると読売新聞オンラインは、
「子どもが「自殺」「自傷」検索したら通知、インスタに新機能…日本でも夏休み明け自殺対策に導入」
という記事を掲載しました。

引用いたします。
——
米メタ(旧フェイスブック)の日本法人は17日、日本国内でも、
13~17歳の子どもが写真共有アプリ「インスタグラム」で自殺について繰り返し検索した場合、
保護者へ通知する新機能を導入したと発表した。
新機能は米国や英国など一部の国で導入しているもので、日本では14日から始めた。
夏休み明けに子どもの自殺が増えることへの対応策となる。
(中略)
インスタなどのSNSを巡っては、
いじめや自殺などを引き起こす懸念があるとして世界各地で規制が進んでいる。
豪州で昨年12月に16歳未満の利用を禁止する法律が施行された。
——

確かに、今までよりも一歩進んだ対策だと思います。
Instagram、Facebook、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなど、様々なSNSで
このような取り組みが進むと、ある種の防波堤になるとは思います。
ただ、高校生にもなると親の干渉がかなり困難になると思います。
できるのでしたら、保護者への通知だけではなく、本人に直接アプローチする仕組みがあっても
良いように思います。
SNSで検知したらその子に向かって、
相談窓口等の電話番号やメルアドを通知してあげるだけでも効果があるのではないでしょうか。
このようなアプローチは技術的には可能だろうと思います。

また、2026年7月28日にこども家庭庁は、
8月20日から9月9日までを新たに「こども・若者の自殺対策集中取組期間」と位置付け、
取組の強化を図ることを公表しています。

すでに、8月12日の夕方、東武東上線鶴瀬駅で、
13歳の中学生が電車にはねられて死亡するという事件が起きています。
埼玉新聞によりますと、男子中学生はボディーバッグを身に着けていて、
バッグの中から遺書とみられるものが発見されているとのことです。

天気も不安定ですが、夏休みの終わりにかけて、子どもたちの心も不安定になりやすくなります。
宿題が終わっていない子もいるでしょうし、
休み明けの学校生活の苦しさを想像してしまう子もいることだと思います。
保護者の皆様は、お子さんによく声をかけてあげて、不安を取り除いてあげていたただきたいと思います。
気になることがありましたら、どうぞ、お早めに私たちにお声をかけていただければと存じます。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

過去の代表メッセージ