1月のメッセージ
☆2018年1月4日☆
[いじめから子供を守ろう メールマガジン]
■□ 教育は善悪から逃げてはならない □■
新年あけましておめでとうございます
旧年中は皆様の多大なるご支援を賜りましたこと
心より感謝申し上げます。
本年もいじめ撲滅に向けてなお一層の精進を重ねて参る所存です
何卒よろしくお願い申しあげます
昨年も数多くの学校からお招きいただきました。
お呼びいただいた先生方、生徒の皆様にも感謝いたします。
何人もの校長先生や生徒指導の先生、担任の先生との会話を通して
全国に子供たちのことを真剣に考え、工夫をこらし子供たちを成長させんとして
力を尽くしている教師がたくさん、たくさんいるということに勇気づけられました。
一方、私達のところに入ってくる相談や、悲しいニュースには残念な教師の存在が関係していることも事実です。
全国の教師に対する残念な教師の割合は一割にも満たないのかもしれません。
しかし、この残念な教師がいるところに悲劇が生まれています。
昨年末に報道された国立の大島商船でのいじめ事件では、
いじめに無関係な学生に対して、教員が5、6人で取り囲み、大声で怒鳴ったり、
「正しいことを言わなかったら突き落とす」などと脅したり、
机に物をたたきつけたりという考えられない行動が伝えられています。
いじめを隠そうとするだけでなく、別人を加害者にしたてようとしたという
まるでマンガにでもでてくるような、とんでもない教師達です。
しかも、それが5、6人とは、学校挙げての組織的な隠蔽工作だといえます。
ここにある意味でのいじめ問題の根幹の部分があるように思うのです。
前述の商船高専の事例で、
学校としての方針が例え間違っていたとしても、教師は逆らえないという状況が起きていたように見えます。
善悪が分からない、善悪の判断をから逃げる教員など、教師とは言えません。
見えない空気に支配されてしまうという日本特有の悪弊を変えていく必要があります。
隠蔽体質とも言われるこの体質を捨て去ることが
いじめの悲劇を繰り返さないために、一番必要なことであると
私たちは考えております。
そのために必要なことは、教師が「教師らしい教師」となることではないでしょうか。
今年からは道徳が教科化されますが、
子供たちへの道徳教育に先立ち、
まずは、文科省、各教育委員会は、教師に対するモラル教育、道徳教育を通して、
教師としての誇りある人間を育てていただきたいものだと存じます。
間もなく新学期が始まります。
受験シーズンにも突入いたします。
夏休みの終わりだけでなく、冬休みの前後にも悲劇が起きやすいことはご存知のことと存じます。
お子さんの様子に不安を感じたりすることがありましたら、
ご遠慮無く、ご相談ください。
子供たちを守るためには大人の力が必要です。
どうか、周りの子供達への温かい眼差しと、皆様のお力をお貸しください。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
一般財団法人 いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明