2026年10月の代表メッセージ

10月の代表メッセージ


☆2026年10月24日☆
[いじめから子供を守ろう メールマガジン]

◇ 代表メッセージ ◇
■□ 防犯カメラもやむなし □■

今朝、家の外はかなり涼しく感じました。
10月に入って、好天が続いています。
まさに、運動会、文化祭日和の月でしたが、ここに来て台風が迫ってきています。
30号を超えるのは13年ぶりとのことです。
無事に乗り切りたいものです。

いじめの相談を受けていて、学校との相談で、難しいと感じることは
「証拠がない」ということです。
にらまれたり、悪口を言われたり、突き落とされる、たたかれるなどなど、
「証拠」は簡単にはみつかりません。
見ていて証言してくれる子がいてくれると、証拠に近い扱いができますが、
物質的な証拠を提示することは、なかなか難しく、
学校側に、いじめ被害者の主張を懸命に訴えるしかない場合もあります。
私たちは、証拠のかわりになるものとして、
「いじめの経緯書」として、いじめ事実を文書化して
学校と相談する際に持参することをお勧めしています。

学校に「防犯カメラ」があればと何度も思いました。
「再発防止のために防犯カメラをつけてください」とお願いしても
門前払いされることがほとんどです。

学校は、防犯カメラに対して強い嫌悪感を持っているように感じておりましたが、
10月3日、関西ニュースKANSAI「newsおかえり」に、このような記事が出ていました。
「防犯カメラは“いじめ抑止力”になるか?
今年度から神戸市内の小中学校に試験導入
いじめ認定は過去最多も「目に見えるカタチは少ない」指摘も」とあります。
いじめ問題が大きくなってきて、「防犯カメラもやむをえない」という風潮が出てきているようです。

一部、引用いたします。
——-
神戸市は今年度から来年度初めにかけて、
小学校2校・中学校1校の計3校で防犯カメラを試験的に導入します。
検証後に本格導入を検討する方針です。
ただ、設置の目的は外部の侵入者対策ではなく、いじめや暴力・暴言といった校内トラブルへの対応。
廊下や踊り場に設置したうえで、常に映像を監視するのではなく、
トラブルが起きたときなど必要な場合にのみ映像を確認するという運用を想定しています。

学校内に防犯カメラを設置する取り組みは神戸市が初めてというわけではありません。
愛知県みよし市では、今年4月から市内の全小中学校12校に合計194台の防犯カメラを設置しました。
設置費用などは約5700万円です。
みよし市の場合、導入のきっかけは中学校の講師による女子生徒への盗撮事件でした。
カメラの設置場所については慎重な議論があり、
教室・更衣室・トイレ・体育館の内部には設置せず、出入口を中心に配置されました。

またハッキングなどによる映像の流出を防ぐため、
各学校では映像を確認することはできず、市が一括管理する仕組みです。

みよし市は「監視カメラ」ではなく「安心カメラ」と位置づけ、
犯罪などの抑止力にするのが目的としています。
——

また、2026年3月17日の熊本放送は、防犯カメラの設置に対する現場の声を取り上げています。
——
女子高校生「嫌ですちょっと。見られてるみたいな感覚でちょっと気張っちゃいそうです」
男子高校生「いいんじゃないですか。いじめが無くなるならいいかなって」
保護者「いじめとかを監視するという面ではいいかもしれないですけど、
子どもには自由にさせてあげたいなというのはあります」
保護者「あった方がいいと思います。
今ちょっと動画いろいろな怖いやつとかもSNSで見るので
防犯カメラはあった方が安心だなって思いますね」

児童・生徒や保護者、教職員を対象にしたアンケート調査では、
保護者の9割近くが「防犯カメラが必要」と回答し、
教職員でも、「必要」が7割近いという結果でした。
一方で、児童・生徒で「必要」としたのは、全体の5割程で、
学年が上がるにつれて「反対・不必要」や「わからない」という回答が
増加する傾向となっています。
(中略)
日本大学 末冨芳教授「防犯カメラというよりは、
実は初動確認カメラみたいな位置づけの方が大きいです。
きちんと証拠を確保しながらかつ冤罪も防ぎながら、
なるべく事実を押さえていくというために使われてるんですよね」
——-

熊本では7割近い教員が「必要」と答えているとのことですが、
肌感覚としては、嫌悪感がある教育関係者は多いように感じます。
しかし、増加する「いじめ認知件数」をみているかぎり、防犯カメラを有効に使うことで
いじめに対して、適切な対処が可能になりますし、
暴力を受けている現場に出くわしても、見て見ぬふりをするような教師へのけん制にもなるはずです。

一方、アメリカの学校の状況をネットで探してみると、
「防犯カメラは当然」という実態が見えてきます。

『犯罪と安全性に関する学校調査(SSOCS:School Survey on Crime and Safety)』によると
「学校を監視するために防犯カメラを使用している」というアンケートの項目に対して、
防犯カメラを設置しているという学校数が、
2009~10年の調査では61%であったのが、2021~22年の調査では、93%にまで増加しています。
アメリカでは、学校に「防犯カメラ」は標準設備です。当たり前の世界。
設置場所は、各州の法律や学校区のガイドラインに沿っており、
主な設置場所としては、
校門、外周、廊下、階段、食堂、ジムなどの公共スペースや共用エリアがあります。
逆に、防犯カメラの設置が制限されている、あるいは禁止されている場所としては
教室、トイレ、更衣室などがあります。
生徒のプライバシー等に配慮しているとのことです。

いじめが増えるのはうれしくありません。
いじめには必ず加害者がいます。
いじめは加害者がいなければ起きないのです。
本来、防犯カメラに頼ることなく、
「いじめをしない子」を増やすことが私たち大人、そして教師の仕事ではないでしょうか。
子どもたちに正しい考え方を教える私たちでありたいものです。

まもなく、10月も終わります。季節が変わって行きます。
子どもたちも変化していきます。
何か気になることができましたら、早めにご相談いただけますように。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

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